無いもの強請り

私の女友達はとても「美しい」人です。
学園祭などがあると、彼女見たさに男性が集まるほど
美しい顔とスタイルを持った人でした。
更に性格も良くて「非の打ち所が無い」とはまさに彼女のことです。
同級生ではありましたが、私は彼女に憧れを抱いていました。
その気持ちは大人になっても変わりませんでした。
どんなに月日が流れても彼女は美しいままです。
そして彼女と会うと、彼に何時も報告をしていました。
「本当に綺麗でセフレが無料で見つかります
「スタイルもめっちゃ良くて」
「性格も良くて」
愛人秘密の倶楽部で、ああなりたい」
と。
彼は笑って聞き流していましたが、少し本気でした。
彼女みたいになれたなら、私は不安もなくなるだろうし
今、見えている世界も違うだろう。
そういった自分勝手な無いもの強請りは自分を傷つけることに繋がっていきました。
ネガティブな思考を持ち、
彼に対しても「こんな私で良いんだろうか」という思いを抱くようになっていました。
その日も彼に彼女の話をしていました。
彼は話し出した途端
「綺麗なのは分るけど、俺は無理だな。それにその子みたいに変わられても嫌なんだけど?」
と真面目に、そして半分怒ったように言うんです。
「俺が好きなのは目の前の人で、その人が自分自身を嫌いなのはイライラする」
とも叱られてしまいました。
けれど、彼から大きな愛情も感じる事ができて
無いもの強請りも自然となくなっていきました。